罰当りの上信越ツアー (1)

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上信越 August 14-16, 1993 Kawasaki Zephyre

あれさえなかったら…あるいは長い前振り

彼は免許を出した

前年(92年)の夏、恒例の鈴鹿8耐観戦で友人が「ほらっ」と免許証を見せてきた。何かと思ったら「裏、裏」と言う。ひっくり返してみると「限定解除」の判子が押されていたのだった。大型二輪の免許が教習所で取れるようになった昨今とは違い、92年当時、自動二輪中型限定の限定を解除するには、運転免許試験場で試験を受けるしかなかった。合格率が3%とか5%とかまことしやかに囁かれていた限定解除試験である。

解除してみる?

限定解除に挑戦しようかと思い始めたのが、翌93年、バイクに乗り始めて3年目の春のことである。免許をとる際のマニュアル本にしていた高千穂遙の「だからバイク大好き!」でも、「限定解除は不可能ではない……そのための練習は技術の向上につながり、けっして無駄にはならない」という記述もあった。思いたって羽束師の試験場に様子を見に行ってみたら見慣れた黄色のバイクが走っているではないか。中型免許を取った教習所が試験場のコースで大型バイク教習をやっていたのだった。試験場でも練習できるなら受かるかもと思い、さっそく大型教習の申し込みをした(現在の大型教習と違い試験場での試験は受けなければならないのだ)。

あれさえなかったら合格やったのになあ

土日をつぶして練習に通うこと1ヶ月、重さとパワーに戸惑っていた教習車FZX750も、そこそこ振りまわせるようになったところで休みをとって試験を受けた。3度完走して受からず。3度目など自他共に認める完璧な走りながら、唯一クランクの入り口でリアバンパーをパイロンに接触させていて脱輪扱いで不合格。「あれさえなかったら合格やったのになあ」って言われても後の祭りである。これで、ちょっとめげてお盆の休みはツーリングに逃げてしまったのだ。

東名高速全線走破

長い前振りはともかく、ツーリングに出られないまま夏が過ぎるのはいやじゃあとお盆の休みで東へと向かった。Zephyreに乗り替えてからは高速が非常に楽になったことと、なにより前年の東北周遊で長距離に味をしめたということもあって目指すは南東北。前回はあっさり通過した会津磐弟山近辺を走ることに決めた。ルートも前回の北陸周りと違い太平洋側、東名高速全線走破をすることにした。