SSTR2013参戦記(前編)

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IMG_1202b.jpg雑誌培倶人で見かけたSSTR(サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー)という企画に参加することにした。太平洋側の任意の地点から日の出と共にスタートして石川県羽咋(はくい)市の千里浜(ちりはま)に日没までに辿り着く。道中で道の駅のスタンプを集めてそのポイントを競うというシンプルなルールだ。10月中旬の東京からだと概ね500km前後を日の出から日没までの約11時間半で走り切るというオーダーになった。参加証と共に届いたゼッケンは007。バイクに貼るといきなり競技車両っぽく見えてくるから不思議なものだ。

夜明け前に出発するのはずいぶん久しぶりのことになる。10月19日未明、自宅を出発し最寄りの海岸となる江東区青海の暁埠頭公園へ向かった。その途中、有明の信号待ちで声をかけられた。ゼッケンを指して一人ですか? がんばりましょう、よろしく。6月に行われたプレランのスタート地点でもあった暁埠頭公園にはやはり多くの参加者が集まっていて、皆思い思いに出発の準備をしていた。あいにくの曇り空で日の出写真というには今一つな写真を撮りSSTR事務局にメールして6時スタート。

湾岸線の台場ランプから首都高に入りレインボーブリッジを渡る。浜崎橋から東京タワーを巻いて三宅坂トンネル、4号新宿線で高井戸と流れは順調だった。が、中央道八王子ICを過ぎた辺りから空模様がよろしくない。暗い雲が前方に重なってきたと思うまもなくポツポツと雨粒が落ち始めた。9月に試走した時も降られてカッパ着たら止んだよなと思って走り続けていたが、雨は止むどころか勢いを増す一方で慌てて釈迦堂PAに逃げこんだ。このくらいは想定内とやせ我慢してカッパを着て、ついでにコーヒーを飲んでひと休み。双葉SAで給油のみライダー休憩なしのストップ。それから程なく小淵沢ICで高速を離れた。

高速を下りても細かい雨は降り続いていた。長野県に入ってすぐの信州蔦木宿、山梨県に引き返してこぶちさわと県境の道の駅で立て続けにスタンプを押していく。と、参加証を指して「それはどこで売ってるんですか?」と訊かれた。「今日はツーリングのイベントで道の駅のスタンプを集めて石川県まで行くんです」と答えたら「ラリーですね」と返された。最初からそう言えば良かったのか。こぶちさわでは004のセローと遭遇してちょこっとお話し。この時間で既に40ポイントを稼いでいる人がいると知って二人してひっくり返る。

004と別れた後は再び高速の人になり塩尻へ。塩尻からは国道19号を南下し「是より南木曽路」の碑を撮って木曽路に入った。福島宿までの5つの道の駅でごっそりスタンプを頂こうという算段だ。木曽ならかわ、木曽の大橋、木曽川源流の里きそむら、日義木曽駒高原と進むとSSTRゼッケンをつけたバイクを見かけた。015のトライアンフ。木曽路を走るライダーが他にもいたかとそれだけでちょっと嬉しくなった。木曽の特産品は全部ある勢いの道の駅木曽福島ではスタンプのついでに地元の胃薬御嶽百草丸を購入。少し戻って県道20号に入り王滝川沿いに走って道の駅三岳に着いた。ここは地元の高校生が店番をしている至極のんびりした駅だ。この辺りまで来たら紅葉が見られるかと思っていたがまだ少し早いようだった。

御嶽山に向かって川を渡りトンネルを抜け集落を過ぎると、道沿い左手に樹々に囲まれた御嶽神社里宮の鳥居が現れた。長い石段を登ってお参りし道中の安全(と大吉10ポイント)を祈っておみくじを引いた。

雪にたえ風をしのぎてうめの花世にめでらるるその香りかな

耐えて走るライダーっぽい卦が出たが一歩及ばず中吉だった。まあ伸び代ありということにしておこう。高速からずっと着ていたカッパをここで脱いでやっと身軽になった。

さて、この先は谷底の村から御嶽山の肩を越えていくわけだが、その前に寄るところがある。この時期の木曽を走るなら外すことはできない新そばを食べるべく開田高原のそば屋に寄り道するのだ。その店、そば処まつばは人気店だった。待つこと30分、ようやく新そばを食べ終わると13時45分になっていた。日没まであと3時間半。ここはまだ長野の山の上。これはかなりやばくないか?